東広島市の眼科福島眼科クリニック。白内障、緑内障、糖尿病網膜症、治療、硝子体、手術など対応。

福島眼科クリニック

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眼内レンズについて

ライフスタイルに適したレンズを選びましょう。

白内障手術と眼内レンズの進化により、見え方の質は大幅に向上しました。スマホをみたり、スポーツや料理を楽しんだりすることも可能になり、生活の質(Quality of Life)も高まります。

白内障治療の方法は、患者さまの眼の状態によって慎重に決定されなければなりません。白内障手術が必要であると主治医に診断されたら、 仕事や趣味のこと、一日の生活においてどこを見ることが一番多いかなどを伝え、主治医とよく相談して、あなたの眼の状態や生活に適した眼内レンズを選ぶようにしましょう。

単焦点眼内レンズ

ピントが合う距離は一つ。ピントのあったところがくっきり見えます。ただし、遠くにピントを合わせた場合は老眼鏡が、近くにピントを合わせた場合は遠く用のメガネが手術後に必要となります。

多焦点眼内レンズ

ピントが遠方だけでなく、中間や近方にもあります。単焦点眼内レンズと同距離の見え方を比較すると、見え方の質は少し低下することもありますが、手術後に眼鏡をかける必要性をかなり減らすことができます。

LENTIS Comfort(Oculentis社)

単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの間のようなレンズで、遠くから70㎝程度の中間距離まで見ることができます。細かなもの以外は、メガネなく見ることができます。

当院で使用している眼内レンズの特徴

単焦点眼内レンズ

YP2.2(KOWA社)

着色されたレンズのため、より自然な見え方と網膜保護の効果があります。また、非球面設計により眼内レンズの偏位や傾斜による像のボケも少なくなっています。

ZCB00V(AMO社)

非球面構造になっているレンズ。よりシャープな見え方を目的に作られています。

軽い多焦点眼内レンズ

LENTIS Comfort(Oculentis社)

従来の単焦点眼内レンズに比べ、レンズの上が遠方に、下が70cmぐらいにピントが合うよう設計されたレンズです。眼科的に白内障以外に異常のない方で、中間距離まである程度見えることを期待される方にお勧めのレンズです。

乱視が治せるトーリック眼内レンズ

乱視とは

乱視とは、角膜や水晶体の歪みのため、焦点が1つに結ばれず、ぼやけてしまう状態です。主な症状として、二重に見える、ぶれて見えることがあげられます。

トーリック眼内レンズを入れると

乱視を減らすことができ、乱視が強い方でも裸眼視力が向上します。当院では、軽度の乱視(0.75D以上)の方にもトーリック眼内レンズ挿入していますので、乱視が気になる方は気軽にお問い合わせください。

ZCV150~ZCV375(AMO社)

単焦点眼内レンズ(ZCB00V)に乱視軽減の機能を追加したレンズ。乱視を軽減するため、強さの違う4種類のスタイルがあります。

XY1AT3~XY1AT7(HOYA社)

角膜乱視を軽減できる単焦点眼内レンズです。5種類のスタイルがあり、幅広い乱視に対応可能です。レンズがあらかじめセットされたプリロードインジェクターでより安全に眼内に挿入することができます。

多焦点眼内レンズ

多焦点眼内レンズは、光の性質(屈折や回折)を利用して、遠くと近くの2ヶ所、または遠く・中間・近くの3ヶ所に焦点が合うように設計されています。その他、EDOF(Extended Depth of Focus) と呼ばれる最新の多焦点眼内レンズは、焦点深度を深くするという新しい構造で、従来のレンズよりさらに自然な見え方になっています。

近くの見え方の目安として、30~40cmの距離で新聞やメニュー程度の大きさの文字が読めるようになります。それ以上の小さい文字や物などを見る際には、老眼鏡が必要になります。また、多焦点眼内レンズは、夜間の街灯や車のライトが手術前よりまぶしく感じられる傾向があります。(程度には個人差があります)

それぞれの多焦点眼内レンズには、以下のような特徴があります。

TFNT00/TFNT30-60(Alcon社)

加入度数 +2.17(約60㎝)+3.25D(約40㎝)

2019年に発売され、初めて国内承認を取得した3焦点型の多焦点眼内レンズです。レンズの特性はENLIGHTENテクノロジーを採用しており、遠方から近方まで幅広い距離で良好な見え方が期待できます。非球面構造による像のボケの軽減と黄色い着色による網膜保護効果を兼ねそなえています。また、角膜乱視を矯正する事も可能な為、乱視の強い方にも適応する事が出来ます。

TECNIS Symfony(AMO社)

焦点拡張型(Extended Depth of Focus:EDOF)と呼ばれるタイプの多焦点眼内レンズです。従来の回折型多焦点眼内レンズに比べて、コントラスト感度の低下を軽減し、レンズ光学部の回折溝の形状、間隔、高さなどを最適化することで焦点深度(ピントの合う幅)を拡張しています。

したがって、遠方から中間距離までの見え方がより自然で、コントラスト感度の低下が少なく、グレア・ハローを軽減できるため、夜間運転の頻度の高い方には適応しやすいレンズです。一方、近方視がやや弱いので、読書が趣味など近方を重視される方には適応しにくい可能性はあります。

ZMB00(AMO社)

遠くと近くに焦点が合うよう設計されたシングルピースの眼内レンズです。角膜乱視を矯正できないので、強い角膜乱視を有する方では適応しづらい可能性があります。細かな手作業(手芸など)をよくする方には適しています。

LENTIS Mplus / LENTIS Mplus toric(Oculentis社)

二重焦点 分節状屈折型

上部に遠く用、下部に手元用の度数のレンズが入っています。構造上、夜間のにじみや眩しさも少なく、見え方の質がよいレンズです。また、乱視用レンズは、度数が0.01単位の完全オーダーメイドですので、強い乱視があって多焦点眼内レンズが挿入できなかった方にも使用することができます。

Acriva Trinova(VSY BIOTECHNOLOGY社)

三重焦点 回折型 乱視用レンズあり
加入度数 +1.5(約80㎝)+3.0D(約40㎝)

遠方、中間、近方の3重焦点のレンズです。EDOF(Enhanced Depth of Focus)という焦点深度を広げる機能を追加され、遠方、中間、近方の見え方がよりスムーズに感じるように設計されています。また、レンズの表面が滑らかな形状による回折構造になっており、光のロスが他のレンズより少ないため、夜間の光のにじみやまぶしさが抑えられています。