症状
日本人の糖尿病患者数は約690万人で、予備軍を含めると、約1,370万人になると言われています。糖尿病が問題になるのは、合併症が起こるからです。
糖尿病の三大合併症として腎症、神経症と並び挙げられるのが網膜症で、糖尿病患者の30〜50%が網膜症を合併しており、毎年3,000人以上の患者さんが失明しています。
糖尿病と診断されたら、眼科での定期的な受診を心がけてください。
糖尿病網膜症は、その程度により「単純糖尿病網膜症」「前増殖糖尿病網膜症」「増殖糖尿病網膜症」に分けられます。
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単純糖尿病網膜症
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前増殖糖尿病網膜症
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増殖糖尿病網膜症
症状
単純糖尿病網膜症から前増殖糖尿病網膜症ではほとんど症状はありませんが、増殖糖尿病網膜症になると高度の視力障害が現れます。
また、糖尿病網膜症患者の約20%に黄斑浮腫(目の中に水がたまる状態)が合併すると言われており、黄斑浮腫が合併すると高度の視力障害をきたします。
原因
糖尿病によって血糖値が高くなると、眼の中の血管が徐々に傷んで詰まってきます。
血管が詰まると網膜の酸素が不足し、その酸素不足を補おうと眼の中に新生血管という新しい血管ができてきます。
しかし、この新生血管は破れやすい血管なので、そこから大量の出血を起こしたり、増殖膜という異常な膜を眼の中に形成し、やがて網膜剥離を起こして失明に至ります。
治療
食事療法や運動療法、血糖降下剤など、内科の血糖コントロールが基本ですが、血圧や高脂血症がある場合にはこれらの治療も同時に行うことが重要です。
初期の場合には止血剤や循環改善剤などの内服治療を行いますが、病状が進行してくるとレーザー治療などを行います。またOCTで黄斑浮腫が見られた場合、ケナコルトやアバスチンを目に注射することによって視力障害が改善することが報告されています。
出血や網膜剥離が起こった場合や黄斑浮腫が生じた場合には、硝子体手術を行います。






